一昨日「何度も読みたい 広告コピー」という本を購入しました。
広告のコピーを集めた本です。とても面白く読んでいました。

その本に「進化とは、フィットすること。」という言葉が載っていました。
大きくなることだけが進化ではなく、大きさ、形、性能などを環境に適合=フィットさせた者が生き残ってきた。
進化とはフィットすること、という意味です。

絵の良し悪しは客観的に測ることが困難です。僕は10年近く美術に携わってきましたが、何がいい絵かはよくわかりません。油絵の大家が幼稚園児の作品より絶対に優れているなんて言えないと思うし、アニメーターの絵が中学生の教科書の落書きより絶対に優れているなんて言えないと思うからです。(もちろんその逆、幼稚園児、中学生の絵が油絵の大家、アニメーターの作品より絶対に優れているとも言えません。)

でも、この言葉と出会い、いい絵とは人や社会にフィットする絵なのかもしれないと思いました。

子供絵画教室のチラシなら子供の絵を載せるのがいいかもしれません。休み時間に友達に見せるなら、教科書の落書きに限ります。美術館では油絵の大家の作品が見たいし、テレビや映画ではアニメーターのアニメーションは楽しいです。

見る人もそれぞれ嗜好が違い、可愛い物好きのAさんなら可愛い絵がフィットするし、かっこいい絵が好きなB君ならかっこいい絵がフィットします。

絵はそれぞれ置かれる環境が異なり、人は1人1人嗜好が違います。
それぞれに適した環境や、好む人がいます。
そして、それらの環境や人に合わせていくことが進歩なのかもしれません。

フィットするように努力することも大切だし、フィットする環境や人を見つけることも大切だと思います。
そして、1番のファンである自分にフィットすることも大切です。

「進化とは、フィットすること。」
考えさせられる言葉でした。