ヤブツバキ(Camellia japonica L)

ヤブツバキ

私の家の庭のすみに、椿が植っています。
私の作業部屋からもその椿が見えます。

数日前から椿が満開になっているので、椿について色々と調べてみました。
その内容を、皆さんとシェアできればと思います。

基本情報

英名:Camellia japonica(学名がそのまま英名になっています)
学名: Camellia japonica
和名:ツバキ(椿、海柘榴)、ヤブツバキ(藪椿)

科名/属名:ツバキ科ツバキ属

分布:本州、四国、九州、南西諸島 国外:朝鮮半島南部、台湾

常緑樹高木(5~15m)/原産地:日本
花期:2月 – 3月ごろ(ちょうど今頃です)

雑学

私がツバキについて調べていて、おもしろいと感じた点が3つあります。

①ツバキの名前の由来
②ツバキは鳥媒花
③椿の種に多く油が含まれている訳

の3点です。
それでは、順番に説明していきます。

①ツバキの名前の由来

椿の名の由来はその艶やかで厚い葉から“圧葉木(アツバキ)”や、“艶葉木(ツヤバキ)”から来たとと言われています。

ツバキは低木なので、他の木に遮られたわずかな光で光合成をしなければななければなりません。そのため、弱い光でも光合成できるように葉緑素をたくさん持った厚い葉になったと言われています。

②ツバキは鳥媒花

ツバキはメジロなどのトリが受粉させる鳥媒花(ちょうばいか)です。
ツバキの花の中にはたくさんの蜜があり、その蜜を求めてトリが集まってきます。

ツバキは鳥媒花であるため、トリに花粉を運ばせるための仕組みがあります。
例えばツバキの花びらは、一見すると5枚あるように見えますが、下のほうですべてつながっており、トリが勢いよく飛びついても散ったりしない作りになっています。

また、花の根元は大きなガクでガードし、花内部もおしべが筒状になっています。
このため、トリは花粉の付く正面からしか蜜を吸えない作りになっています。

③椿の種に油が多く含まれている訳

ツバキの種から採取される椿油は有名です。
ツバキの種に含まれる油分は植物界の中でもトップクラスです。

植物の種は、脂肪を多く含んでいるものと、デンプンを多く含んでいるものとに分けらます。
デンプンを多く含むクリとツバキの1gあたりの熱量を比較すると、ツバキの種子はクリの3倍近くのカロリーがあります。

では、なぜツバキの種にはこんなに油分が含まれているのでしょうか?

ツバキは高い木に囲まれ、日光のあまり当たらない所に種を落とします。
しかし、種は椿油のおかげで、発芽してもしばらくは種の中のエネルギーで生きていけます。
椿油は、厳しい環境でも子孫を残すツバキの生きる知恵だったんです。

いかがでしたか?
私は、特に椿が花としてとても好きだったので、今回調べてみてとても面白かったです。
身近な植物も、好奇心を持って観察したり、調べたりするとその特徴1つ1つに深い理由があり、生き物の緻密さ・奥深さを感じます。

私は専門家ではないので、間違いがあるかも知れません。一参考程度にお読みください。
また、間違いをコメント欄でご指摘いただければ大変ありがたいです。

このブログでは、私の専門であるイラストの事や画材のこと、モチーフとしてよく描いている動物や植物の事を書いています。

ほぼ毎週水曜日に新しい記事を書いているので、チェックしていただけるとありがたいです。

それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

参考文献
(必見!目がテン!ライブラリー:https://www.ntv.co.jp/megaten/archive/library/date/01/02/0211.html)
(wikipedia:https://ja.wikipedia.org/wiki/ツバキ)
(みんなの趣味の園芸:https://www.shuminoengei.jp/m-pc/a-page_p_detail/target_plant_code-3)