もう、先月になりますが、友人と一緒にカンボジア旅行に行ってきました。
その旅行での出来事を何回かに分けてこのブログで書きたいと思います。

僕たちは、シェムリアップとプノンペンという2つの都市に行きました。
僕は、以前カナダに行ったことがあるのですが、小学生のときだったので、ほぼ初の海外でした。
まずは、シェムリアップでの体験を書きたいと思います。

カンボジアに行って、最も感動したのは、アンコールワットでもトンレサップ湖でもなく、カンボジアの「濃い空気」でした。
何百年何千年もそこで人々が生活すると、その1日1日が積み重なって独特の「濃い空気」ができると思いました。
そうやって積み重なった「濃い空気」に、僕は圧倒されました。
それが、僕に「外国に来たーー!!」と強烈に実感させてくれました。

3日目から、アンコール遺跡群を見に行ったのですが、そこでも、「濃い空気」を感じました。
何百年も前の人々が何十年もかかって作り、その後も大切にして来た歴史がこの空気を作っているのかもしれません。

アンコール遺跡群を見て、「作るとは命を宿すことだ」と思いました。
何千人もの人が、何十年も汗をかき、心を込めて作った物には、理論や科学では説明できない何かが宿ると思います。
それを、古来から、霊とよんだのかもしれません。
以前、兵馬俑を見たときや、竹内栖鳳さんの作品を見たときも、同じような感覚になりました。
ものを作る上で、技術や技法の違いはあっても、命を宿すというところは共通しているのかもしれません。

僕も、心を込め、命を吹き込むように、制作しようと心に決めて帰ってきました。

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