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探検家のボットさん。
今度の旅は、空色カメレオンを探しに空色島に。
「見えた! 空色島だ!!」
空色島に着いたボットさん。
まずは、島民に聞き取り調査から。
「空色カメレオンなら・・・・あっ・・・・」
「分かった!さっそく行ってみよう!!」
「ちょっと・・・待って・・・」
ボットさんは、森を探し、
川をわたり、向こう岸も探してみた。
がけも登ったし、
山も登ってみた。
「あっちって言ったよなぁ?」
珍しい花を見つけた。
「でも、探してるのは これじゃない!」
日が暮れても、空色カメレオンは見つからない。
「さっぱり見つからなかったよ。」
ボットさんは あきらめて次の旅に出た。
「きっと、大きすぎて見つからなかったんだなぁ」
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この作品は、5年くらい前、絵本を作り始めて間もない頃の作品です。
その頃、エメラルド色のトカゲを探す夢をよく見ていました。
その夢が印象的だったので、エメラルド色のトカゲの話を作ろうと思いました。
探検家や島民のキャラクターは、すぐに思いついたのですが、オチがどうしても思いつきませんでした。
考えて、考え抜いた末、エメラルド色のトカゲを空色カメレオンに変える事にしました。
上を見たら、空に擬態したカメレオンがどこからでも見つけられるのに、ボットさんには見つけられませんでした。
オチをことわざの「灯台下暗し」しようと思いました。
絵本作りにハマるきっかけになった作品なので、とても思い出深い作品です。