10月2日まで、大阪の国立国際美術館で、兵馬俑展がやっていました。
僕は、2回見に行きました。

中国の歴史には疎く、秦のことは、あまり詳しくなかったのですが、楽しめました。

兵馬俑が作られた当時は、紀元前の大昔の世界です。
僕は、8000体の膨大な数の像を作っていたことや、その造形が素晴らしいこと以上に、そんな大昔から造形物持つ力が信じられてきたことが、驚きでした。

始皇帝は、死後の世界でも、頂点に君臨したいという思いから、兵馬俑を作らせました。
そのために、造形(アート)の力を使おうとしたのだと思います。
大昔から、美しい造形物には、「何かわからないけど、すごい力があると思いわれていた」ということに、感銘を受けました。

兵馬俑の造形は秀逸でした。
これは、始皇帝に言われて、兵馬俑を初めて作ったわけではなく、日頃から造形物を作っていた職人がいたからだと思います。

この時代、日本は弥生時代でした。
陶芸とイラストで畑は違いますが、同じ造形物を作る者として、兵馬俑をどんな思いで作ったのか、どんな生き方をしていたのか、思いを馳せました。
そして、「高いクオリティーを目指して、技を磨いたり、1つ1つの作品に真摯に向き合い、大切に作っていく。クリエーターの仕事の本質は今も昔も、日本も中国も変わらないのかなぁ」と思いました。
そんなことを思いながら、見ていました。

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