2021年4月12日にカラーパーティーウエストの搬出が無事終わりました。

見に来てくださった方々、本当にありがとうございました。
お礼を書くのが遅れた事、申し訳ありません。

私は、カラパに今回を含めて7回参加しています。
その中でも、今年は特に思い出深いものになりました。

今年は、なんと言ってもコロナの影響が強かった展覧会だと思います。
作家は皆んな、今までのように自由に好きに外出や外食ができずに、行動が抑圧されている中の制作でした。でも、そんな中だからこそ、制作にエネルギーが向くのかもしれないな、と思いました。

私の好きなアート作品に”我慢の芸術”と言うものがあります。
これは、第二次大戦のさなかに、強制収容所での生活を強いられていた日系アメリカ人たちが作った芸術作品の総称です。戦時下で材料や時間が限られる中、ゴミや木切れなどの手に入る材料だけで作られた芸術作品です。
おそらく抑圧され状況下で、辛い気持ちの吐口として、あるいは気持ちをどうにか平常に保つために作られた作品だと思います。見ていて、胸が締め付けれれるような作品です。

今年のカラパは、この”我慢の芸術”に近い印象を受けました。
先の大戦に比べたら、今の現状はまだ良いと思います。しかし、皆んな行動を制限され、燻っている気持ちがあるように感じました。そのエネルギーが制作に向いている印象を受けました。

この展覧会を通して、材料や時間、行動が不自由になる事で、逆に光るアートがあるのかもしれないと思いました。苦しいから、不自由だからできるアートがあるんだなと感じました。

アートの力を感じた展覧会でした。