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今日は、孔画の作り方をお伝えしたいと思います。
少し長くなるかもしれませんが、分かりやすく解説していきます。
孔画とは・・・
「孔画」は私が考えたオリジナルの技法です。ハトメ抜きで紙をくり抜いて、その孔のあいた紙を重ねる事で絵を作ります。切り絵と点描の合いの子だと思ってもらうとイメージし易いかもしれません。
丸い孔の連続なので、ギザギザで面白い輪郭になります。
紙が重なっている事が分かりますか?
下から順に、白→オレンジ→紺→灰色の順で重ねてあります。
使う道具
ハトメ抜き・・・描く題材にもよりますが、大小5つくらい用意してください
ハンマー・・・・打つ時に使います
・ゴム板・・・・・机に孔が開かないようにするためです
・紙をとめる物・・私はガチャックを使っています
<あると便利>
ホック、カシメ、ハトメとその打ち具・・・動物の目に使うと、面白い効果が出ます
カッターナイフ・・・・・・・・・・・・・好きな大きさに紙をカットするのに使います
両面テープ、のり・・・・・・・・・・・・紙を貼り付けるのに使います
カットの前の準備
❶下絵を描きます。下は実際の下絵画像です。
❷下絵をコピーします。孔画では、下絵ごとカットするので、失敗した時や複数作りたい時のために、コピーを使って原画は残しておきましょう。
❸紙を選びます。このコウテイペンギンの場合、白、オレンジ、紺、灰色の4色を使っています。
❹一番下の紙以外をまとめてクリップでとめます。下絵を1番上にしてクリップでとめます。下絵ごと孔をあけます。
一番下の紙は後ろに紙がないため、孔をあける必要がありません。
今回は、下から順に、白→オレンジ→紺→灰色の順で重ねてあります。
重ね順が結構難しいです。図案によって、順番が変わります。
*紙を全部重ねて作るのは、下絵を1枚で済ませるためです。
もちろん、1枚1枚作っていっても大丈夫です。
<ポイント>
・下絵が常に1番上
・下絵ごと孔をあける
・小さい孔をだんだん大きくしていく
・孔を広げるごとに、重ねている紙を下から順に外していく
カット
<ハトメ抜きの使い方>
ハトメ抜きは垂直に、紙の下にゴム板を敷いて打ち付けます。
①先ほど書いたように、1番下の紙はカットしません。外します。
②一番下以外の全部の紙を重ねて下の白い部分をカットしていきます。
カットし終えたら、このオレンジの紙を外します。
③今度も上のイラストの白い部分をカットします。孔を広げて行くイメージです。
④最後にシルエットをカットします。1番上の紙が背景になります。
⑤下絵をどけて、全ての紙を重ねると下のようにコウテイペンギンのイラストになります。
いかがでしたか?
孔画は手順がややこしいかも知れませんが、慣れてしまったら単純な技法です。
紙を新聞紙や包装紙のように柄のある紙にしたり、分厚い紙で立体感を出したり、工夫次第でいろいろな事ができる技法だと思います。
参考にしていただけると大変嬉しいです。
参考作品
このブログでは、私の専門であるイラストの事や画材のこと、本や映画の紹介、モチーフとしてよく描いている動物や植物の事などを書いています。
ほぼ毎週新しい記事を書いているので、チェックしていただけるとありがたいです。
それでは、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。